フム(Fum)と呼ばれる特別な樹木の樹皮を乾燥させ、その繊維から編んだマスク。サイズは、平らに押し広げた状態で、横幅が約28cm、縦が約28cm。かぶる状態に吊り下げますと、高さは約32cm、横幅は約22cm。目の両端の間隔はおよそ15.5cm。眼孔のサイズは約5 X 4.5cm。貝の一種で作った鼻輪は、横が約15.5cm、高さ約7cm。頭周はおよそ62cmで、これ以下のサイズの方であれば、実際に被ることもできます。
この神話に根ざした風習によって、アスマット地方では、今や世界的なプリミティブ・アートの宝庫と呼ばれるまでに彫刻文化が異常に発達したわけです。木に“還す”ためにビス・ポール(祖霊像)が彫られるわけですが、一方で、「ジパエ祭り」を通じて、故人は霊界へ送られるのです。 アスマット彫刻に関しては『Asmat Art:Wood Carvings of Southwest New Guinea』(Periplus社刊)、『西イリアン探検(II)』(1981年、日本テレビ発刊・読売新聞社発売・大川誠一著)、『祖像の民族誌』(小林眞著・蹲踞館発行)などを参照してください。
インドネシア文化宮(GBI)が長い年月を費やして収集してきた逸品・絶品です。日本ではまだまだプリミティブ・アートに関して理解が薄く、愛好者が少ないのが現状ですが、この機会に世界的、博物館レベルの品々に触れていただけましたら幸いです。
この神話に根ざした風習によって、アスマット地方では、今や世界的なプリミティブ・アートの宝庫と呼ばれるまでに彫刻文化が異常に発達したわけです。木に“還す”ためにビス・ポール(祖霊像)が彫られるわけですが、一方で、「ジパエ祭り」を通じて、故人は霊界へ送られるのです。 アスマット彫刻に関しては『Asmat Art:Wood Carvings of Southwest New Guinea』(Periplus社刊)、『西イリアン探検(II)』(1981年、日本テレビ発刊・読売新聞社発売・大川誠一著)、『祖像の民族誌』(小林眞著・蹲踞館発行)などを参照してください。
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/